こんにちは!このブログではサーフィンに関連する内容の記事を書いています。
ボードが人より沈んでいるような気がします。
サーフボードの浮力ってサーフィンに影響あるものですか?
サーフボードのサイズには 長さ(レングス)・幅(ワイズ)・厚み(シックネス)がありますが それ以外に体積(ボリューム)で表す方法があります。
サーフボードの体積「リッター」は浮力を表す単位になります。
体重に適した浮力のボードを使うことで技術が上達し サーフボードが持つ性能を発揮させることもできます。
サーフボードの形は直方体ではないため「縦 × 横 × 高さ」で計算できるものではありませんが おおよその体積を知ることはできます。
この記事では サーフボードの適正浮力を知る方法について解説します。
ショートボードの適正浮力の計算
例えば 初心者向きのボードといえばミッドレングスやセミロングボードなどがありますが それらは特に浮力を気にしなくても大丈夫です。
ですが ショートボードは浮力が小さいため自分に合った適正浮力を知っておく必要があります。
まず 大まかではありますがサーフィンのレベルごとに必要な浮力の求め方です。
ビギナーサーファー:体重 × [ 0.6 ] =必要な浮力の目安(L)
中級サーファー:体重 × [ 0.45 ] =必要な浮力の目安(L)
上級サーファー:体重 × [ 0.4 ] =必要な浮力の目安(L)
例えば 体重が65kgのビギナーサーファーの場合 65kg ×[ 0.6 ] =約39Lとなります。
ただし サーフボードの形状はさまざまで この計算だけでは正確な浮力を出すことはできません。
レールやロッカーの形状によっても誤差が出てきますので この計算はあくまでも目安ということになりますが この数値をもとにボード選びをすることで上達の手助けをしてくれます。
仕上げ以外を機械で削るプレシェイプのボードであれば体積まで計算して作られているので ボードのボトム側に「CL」もしくは「L」という単位で表記されているはずです。
体重(kg) | 初心者(L) | 中級者(L) | 上級者(L) |
---|---|---|---|
50 | 34 | 23 | 20 |
55 | 35 | 24 | 21 |
60 | 37 | 25 | 22 |
65 | 40 | 26 | 23 |
70 | 42 | 28 | 25 |
75 | 46 | 30 | 26 |
80 | 50 | 32 | 28 |
85 | 52 | 34 | 30 |
サーフボードのリッター数を計算してみよう
例えば 体重65kgの初心者の人が持っているサーフボードのサイズが「長さ6’1″× 幅19″× 厚さ2”1/4」だったとします。
まずはインチをセンチメートルに換算します。
下の表で見ると「長さ185.4cm × 幅48.26cm × 5.72cm」と換算できます。
サーフボードの体積の計算方法は
「長さ(レングス × 0.6)× 幅(ワイズ)× 厚み(シックネス)÷ 1000」です。
当てはめると
長さ(185.4 × 0.6 = 111.24)× 幅(48.26) × 厚み(5.72) ÷ 1000
= 30.7…(約31L)となります。
ですが 上の表で見ると 65kgの初心者の人の適正浮力は40Lです。
このサーフボードはどちらかというと中級者向きに当てはまるので もっと浮力のあるボードに替える必要があります。
オーバーフロート(適正以上の浮力)のボードは安定感があり 小波であれば乗れる回数も増えます。
※オーバーフロートの反対は アンダーフロート(適正以下の浮力)と言います。
ただし あまり浮力が大きすぎると扱いにくく体力を消耗してしまうので 適正浮力からあまりかけ離れすぎないようにしてください。
もし お気に入りのサーフボードが適正浮力を満たしていないのであれば 体重を落とすことで範囲内にすることもできます。
サーフボードの体積1リッターの違い
<表1>で適正浮力を見ると 初心者の50kgの人では34L。55kgの人で適正浮力は35Lで 1リッターしか差がありません。
一方 70kgと75kgでは4Lの差があります。
確かに体重が重くなるにつれて浮力を大きくする必要がありますし 1リッター増えることで乗ったときの印象も違いますが そこまでシビアに考えることはありません。
また 一般的なサーフボードの素材には ポリウレタンとエポキシの二種類ありますが エポキシの場合はポリウレタンに比べて浮力が大きくなるので あまり数値にこだわる必要はありません。
サーフボードの素材についてはこちらの記事をご覧ください。
また ソフトボードは同じサイズであっても通常のサーフボードよりも浮力が大きいので 表のような数字は当てはまりません。
浮力はあくまで目安であって 大事なのはボードをコントロールできるかということです。
最初から完璧なボードに出会えることは なかなかないと思います。
適正浮力を基準にして「パドリングが早いか」「ドルフィンスルーがしやすいか」「テイクオフがしやすいか」「ターンがしやすいか」というところをチェックしながら自分に合ったボードを見つけていってください。
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