波情報に頼らずいい波を当ててみよう!サーフィンのための天気図の見方や風の読み方を解説

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波情報を見なくてもいい波当てられたらなぁ と思ったことはありませんか?

波情報でコシ〜ハラsetムネなどとなっていても いざ行ってみると期待はずれだったってことありますよね。

情報が発信された時間帯は良かったとしても 海に到着したときにはサイズダウンしていたり風向きが変わっていたりしてガッカリした経験…私も何度もあります。

そこでこの記事では 風と波の関係について調査しまとめていきます。

風が読めれば もしかしたら波情報を見なくても波のコンディションが予測できるようになるかもしれません。

さらに 実際どんな風がサーフィンに適しているのか そして 風の種類や前線の種類についても解説します。

この記事を最後まで読んで いい波を予測できるかっこいいサーファーを目指しましょう!

サーフィンに欠かせない「風」を読んでいい波を当てよう!

私たちがサーフィンで乗っている波の始まりは はるか沖で吹いた風によってできた細かい波「風浪ふうろう」です。

風浪が集まると やがてまとまった「うねり」となり広がっていきます。

数百キロもかけて移動してきた波長の長いうねりは 浅い場所に入るとだんだん波長が短くなり海底に当たって頂上の尖った波に変わります。

その角度が限界を越え 頂上が崩れることで白波となり岸に到達するのです。

サーフィンの波が作られる要素は他にもあります。

風の強さ・風が吹いた距離・風向き・うねりの向きなど さまざまな条件が重なって「いい波」は作られます。

もちろん 潮の満ち引き・海底の地形・海岸の地形なども関わってきますが 今回注目するのは「風向き」です。

サーフィンのための天気図の見方

低気圧と高気圧の風の動き

風は 気圧の高いところから低いところに向かって吹きます。

天気図では「高」から「低」の方向です。

ですが 北半球の場合「高」から「低」に向かうときの空気は 海上で右寄りに約20度 陸上では右寄りに約30度の角度で進んでいきます。(この少し右に向かって働く力は 地球の自転によるものです。)

そのため 低気圧には反時計回りで風が吹き込みます。

逆に 高気圧からは時計回りで風が吹きだします。

低気圧の中心に近づくにつれ 風はだんだん等圧線と平行に吹くようになります。

そして その風は低気圧の中心に集まっていくので「低」付近では反時計回りに風が強く吹いているわけです。

天気図から風と波を予想してみよう

では ある日の同時刻の天気図と風と波を見比べてみましょう。

日本付近には太平洋沿岸に高気圧があり 北海道には低気圧があります。

矢印はそれぞれが今後移動すると予想される方向です。

そして低気圧から前線が伸びています。

この日 本州は太平洋高気圧に覆われておおむね晴れでしたが 東北地方は低気圧や前線の影響で曇りや雨となっていました。

次に 同じ日の風の動きを見てみましょう。

Windy.comより引用

太平洋沖の高気圧の周りは時計回りに吹き出しています。

そして 北海道にある低気圧の周りは反時計回りに風が吹き込んでいます。

等圧線の幅が狭いところ(オレンジ部分)ほど風が強くなっていることが分かります。

このように 天気図からおおよその風の流れや強さが分かってきます。

3つ目の画像は 同じ日の波の動きを表しています。

Windy.comより引用

風や波の状況をアニメーション化できるアプリ Windy を使って実際に確認してみてください。

波の動きが風向きと似ていることが分かると思います。

北海道の東の沖のピンクの部分は 波が高いことを表しています。

では どのような風がサーフィンに適しているのでしょうか。

オンショアとは

沖から岸に向かって吹く風をオンショア(ON SHORE)と言います。

一般的にサーフィンには不向きな風向きです。

例えば南向きの海岸で 南から北に向かって風が吹くと波が押さえつけられてしまい海面も乱れます。

波が崩れやすいのでアクションがしづらく 海面がザワついて波選びも難しくなります。

弱いオンショアであれば大きな影響は出ませんが 強めのオンショアが吹く日はサーファーにとって憂鬱な日になってしまいます。

また 南向きの海岸に対して南東や南西からの風をサイドオンショアといい 崩れやすい上にまとまりのない波になってしまいます。

そんな日は波は諦めてパドリングの強化をしたり あえて悪い波に乗る練習をするしかありません。

オフショアとは

岸から沖に向かって吹く風を「オフショア(OFF SHORE)」と言います。

サーフィンでは このオフショアがいい波を起こす風になります。

南向きの海岸なら 北から南に向かって風が吹くことで波の形を整えて鏡のようなフェイス(水面)にしてくれます。

英語ではこの状態を「glassyグラッシー(ガラス(鏡)のような)」と呼び 日本では「面ツル」といった表現をします。

オフショアはただ吹けばいいわけではなく 風速も大事です。

波のサイズにもよりますが 風速2m/s〜4m/s がサーフィンに適した風です。

早朝は気温の変化が少ないため 弱めのオフショアが吹きやすくなるので狙い目です。

ですが 日中気温が上昇してオフショアが強まると 崩れにくく乗りにくい波になってしまいます。

波を予想する際は 天気や気温の変化も少し頭に入れておくとよいでしょう。

ちなみに 真横に吹く風はサイドショアと言います。

南向きの海岸で 北西や北東の風が吹くとサイドオフショア(サイドオフ)となり ストレートなオフショアに比べると少し波質が落ちます。

前線の種類と風への影響

最後に 前線について解説します。

前線は 暖かい空気のかたまりと冷たい空気のかたまりがぶつかる境界線です。

暖かい空気と冷たい空気がぶつかる方向などによって風向きが変わるため 前線ごとの特徴を知っておく必要があります。

寒冷前線

天気図上で 青い線に青い三角がついたものを「寒冷前線」といいます。

三角のある側が暖気 何もないほうが寒気なので この三角は寒気の進路方向と考えると覚えやすいです。

北半球では 常に三角が下を向いた状態になります。

冷たい空気の勢いが強く 暖かい空気を下から押し上げることで積乱雲(入道雲)を発生させます。

寒冷前線は移動速度が速く この前線の付近では狭い範囲で強い雨が降ります。

寒冷前線が通過する前は南東よりの風ですが 通過した後は空気が冷やされて北西寄りの風に急変する特徴があります。

温暖前線

天気図上で 赤い線に赤い半円がついたものが「温暖前線」です。

半円側が寒気 何もない側が暖気で 暖かい空気がゆっくり冷たい空気のほうに押し寄せていることを表します。

北半球では 常に半円が上を向いた状態になります。

暖かい空気がゆるやかな傾斜で冷たい空気の上に乗り上げるので境界面積は広く 温度差によって乱層雲や高層雲(どんよりしたグレーの雲)などが広範囲に発生します。

弱い雨が長時間降るのが特徴です。

温暖前線が通過するとき気温がゆっくり上昇し 南東寄りから南西寄りの風に変わります。

停滞前線

天気図で青い三角と赤い半円が背中合わせについたものが「停滞前線」です。

暖かい空気と冷たい空気が同じくらいの力でぶつかって停滞している状態を表します。

温暖前線のような 弱い雨がさらに長時間または数日間降るのが特徴です。

代表的なものに梅雨前線や秋雨前線などがあります。

閉塞前線

青い三角と赤い半円が同じ向きに交互に並んでいるのは「閉塞前線」です。

低気圧に近い場所でゆっくり進む温暖前線に スピードの速い寒冷前線が追いついた状態です。

温度の異なる冷たい空気がぶつかると その間にあった暖かい空気は押し上げられて消滅します。

そのため 閉塞前線ができると寒暖の差がなくなり その2〜4日後に低気圧が消滅します。

まとめ

この記事では サーフィンにおける天気図の読み方や 風の種類について解説しました。

風が吹き込む低気圧の位置・風が吹き出す高気圧の位置・前線の位置などから風の動きを予想してみましょう。

天気図が複雑になると予測するのは難しくなりますが 風の仕組みをある程度理解すればいい波に出会える確率が上がるかもしれません。

海に行く前日などに天気図を見て 波の良さそうなポイントを当ててみるのも面白いのではないでしょうか。

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