アジア系の航空会社にサーフボードを預けるときの料金が知りたいです。
海外サーフトリップにお気に入りのサーフボードを持って行きたいけれど 飛行機に預けるのにいくらかかるか気になりませんか?
航空会社によって料金設定が違うので 初めて利用する際に高い料金を取られないか心配になりますよね。
この記事では 国際線でサーフボードを預ける際の料金についてまとめています。
それぞれの航空会社の受託手荷物料金やサイズなどがわかるような記事になっていると思いますので 海外サーフトリップを計画するときの参考にしていただければ幸いです。
アジア系航空会社の受託手荷物料金
JAL(日本航空)
JALはサーフボードを無料手荷物には含みません。渡航先によって料金が違ってくるので確認が必要です。料金は下のように大きく2つに分けられます。
日本↔︎アジア(台湾・フィリピン・インドネシア・スリランカなど)・グアム・オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド・タヒチ・フィジー)
スーツケースなどの手荷物はエコノミークラスで23kg以内のものが2個まで無料(ファーストクラス・ビジネスクラスは3個まで無料)で預けられます。
ただし 3辺(縦×横×高さ)の合計が203cmを超えると1個あたり10,000円かかります。
サーフボードは1ケースあたり10,000円。1ケース内に2枚までを1個として計算します。
サイズの制限は特にありませんが 貨物室のスペースによっては積めない場合があるので事前にJALコンタクトセンターか旅行会社に確認を取りましょう。
日本↔︎ハワイ・北中南米・ヨーロッパ・アフリカなど
スーツケースなどの手荷物は エコノミークラスで23kg以内のものが2個まで無料です。
3辺(縦×横×高さ)の合計が203cmを超えると1個あたり20,000円かかります。許容サイズ内であっても重さが23kg〜32kgの場合は超過料金が10,000円かかります。
サーフボード1ケースあたり20,000円。1ケース内に2枚までを1個として計算します。
サイズの制限はありませんが 貨物スペースが確保できるかどうかJALコンタクトセンターか旅行会社にご確認ください。
ANA(全日空)
ANAのエコノミークラスは手荷物(重さ23kg以内・3辺の合計158cm以内)が2個まで無料です。
サーフボードも規定サイズ内(重さ6kg以内・3辺の合計が292cm以内)であれば手荷物1個として扱われます。
例えば 重さ23kg以内で3辺の合計が158cm以内のスーツケース1個と サーフボードの重さが6kg以内・3辺の合計が292cm以内であれば無料で預けることができます。
エコノミークラスは手荷物2個まで無料なので もし23kg以内・3辺の合計が158cm以内のスーツケースが2個と 重さ6kg以内・3辺の合計が292cm以内のサーフボード1個になると サーフボードに対して10,000円の超過料金が発生します。
超過料金が発生する場合は 支払う空港や区間によって通貨・料金も違います。
旅程によっては帰りの便の料金が変わってきますし ANAであっても他社と提携したコードシェア便の場合は他社のルールが適用されることがあるので 出発までにあらかじめ旅行会社に確認しておく必要があります。
なお 超過料金はANAマイルで支払うことが可能です。
ピーチ
PEACH(ピーチ・アビエーション)は成田国際空港を拠点とし 日本を代表するLCC(ローコストキャリア)の航空会社です。
PEACHが就航している国は 韓国(ソウル)・台湾(台北・高雄)・香港・中国(上海)・タイ(バンコク)です。
台湾は有名なサーフアイランドですが 香港・韓国・中国・タイでもサーフィンできる場所があります。まだ誰も知らないサーフポイントを探しに行ってみましょう。
PEACHでは 1ケースに2枚収納までは1個と扱われます。ただし1ケースの重さ20kg以上・ケースを含む最も長い辺の長さが220cm以上のものは預かってもらえません。
PEACHでサーフボードを預ける場合 通常の受託荷物料金とは異なる「スポーツ用品受託手荷物料金」というのががかかります。
通常の手荷物として扱われるのは ケースを含む最長の辺の長さが100cm以内となっているのでサーフボードは通常手荷物には該当しません。
サーフボードの受託手荷物料金(1個あたり)は 以下の通りです。
- 【Zone A】ソウル線は ウェブサイト申し込みで5,100円。
- 【Zone B】台北・高雄・香港線は ウェブサイト申し込みで6,300円。
- 【Zone C】上海線は ウェブサイト申し込みで6,300円。
- 【Zone D】大阪ーバンコク線は ウェブサイト申し込みで6,300円となります。
コンタクトセンターや空港カウンターで申し込むと高くなるので 事前に手数料無料のウェブサイトで申し込んでおきましょう。
ジェットスター
ジェットスターは1辺の長さが1mを超える大きな荷物に追加料金が発生します。1アイテムあたり1予約区間ごとに追加料金がかかります。
1辺の最大寸法は2.3mなので約7フィート以上のボードは載せられないということになります。また 1個あたりの荷物の重さは32kg以内で 総重量は40kg以内にしなくてはいけません。
ジェットスター・ジャパンを利用する場合 日本からは1個あたり2,000円の追加料金がかかります。
香港からはHKD$140。台湾からはTWD$550。フィリピンからはPHP900。中国からはCNY120となります。ジェットスター・アジア航空利用でアジア各国を移動する場合はSGD(シンガポールドル)$25となります。
空港で預ける際に 事前に予約・購入した重量を少しでも超えてしまうとさらに追加料金を取られてしまうので ギリギリではなく余裕を持った重さで申し込みをしましょう。
チャイナエアライン
チャイナエアラインは 漢字で「中華航空」と表記されるので中国の航空会社(エアチャイナ)と間違えられやすいですが 桃園国際空港を拠点とする台湾の航空会社です。
世界156都市に就航路線があり 安全面やサービス面においても高い評価を獲得しているフラッグキャリアの航空会社です。
スーツケースなどの手荷物は1個あたりの総重量が23kgまでとなっています。サイズは3辺の合計が158cmを超えてはいけません。
サーフボードに関しては 長さ/幅/高さの合計サイズではなく重量制限のみが適用され 1個あたり23kgまでとなります。1ケース内にサーフボード2枚までOKです。
エコノミー(ベーシック)クラスの場合 2枚まで収納可能な6フィート前後のボードケース(23kg以下)が1個無料受託手荷物になります。なので手荷物がサーフボードと機内持ち込みしかない場合は無料となります。
スタンダードまたはフレックスクラスの場合は 無料受託手荷物は2個までとなるので サーフボード1ケース分とスーツケース(3辺の合計が158cm/23kg以内)を無料で預けることができます。
無料手荷物の範囲を超えると個数分の超過料金が発生します。
サーフボードを預ける場合は 予約の際に重さ・3辺それぞれの長さ・枚数をチャイナエアラインのコールセンター(日本語 +886-2-2717-1555)へ連絡しましょう。機体の貨物室のスペースに空きがあるかどうかで預かり可能か判断されます。
タイガーエア台湾
タイガーエア台湾はシンガポール航空とチャイナエアラインが資本提携して誕生した格安航空会社(LCC)で 現在はチャイナエアラインが100%親会社となっています。
台湾に拠点を置き 台湾人による初の国際線格安航空会社として台湾らしいホスピタリティと軽快さが高く評価されています。
就航路線は日本の各空港と台湾桃園国際空港・高雄国際空港を繋いでいます。その他にもマカオ・タイ・韓国・ベトナム・フィリピン間を就航しています。
搭乗者1名につき 54cm×38cm×23cm(スーツケースのSサイズ大)以内の荷物1個と ハンドバッグ・パソコン・お土産など身の回り品を1個。合わせて2個の手荷物の重量の合計が10kg以内であれば無料で機内に持ち込めます。
サーフボードは別料金となり ケース込みで長さ2m/幅60cm/厚さ20cm程度であれば預けることができます。
料金は重さによって異なります。15kgまでがTW$850(約3,800円)・20kgまでがTW$950(約4200円)・25kgまでがTW$1,050(約4,700円)となります。
もし重さが10kg以下だとしても一番安い15kgのチケットを購入することになります。
ミッドレングスなど長さのあるボードを預ける場合は事前にカスタマーサービスへ問い合わせてください。問い合わせはホームページ内のライブチャットか03-6455-0242まで連絡してください。
スクート
スクートはシンガポール航空グループの格安航空会社(LCC)で シンガポール・チャンギ国際空港を拠点にしています。日本では成田国際空港・関西国際空港・新千歳空港より就航しています。
スクートで日本から直行で行ける海外の路線は 新千歳ーシンガポール/関西ーバンコク/関西ー高雄/関西ーシンガポール/成田ーバンコク/成田ー桃園となっています。
機内に持ち込める手荷物は54cm×38cm×23cm(スーツケースのSサイズ大)の手荷物1個と 40cm×30cmの身の回り品(バッグなど)が1個の合計2個。
総重量はエコノミークラスで予約すると最大10kgまで。スクートプラスで予約すると15kgまでが無料です。それ以上になると超過料金が発生します。
サーフボードはその他の受託手荷物に含んで重量が計算されます。航空機内に十分なスペースがある場合に限り預けることができます。
大きさの制限はありませんが事前に貨物スペースの余裕があるか問い合わせをしておきましょう。事前購入で1人あたり総重量20kg以内が2,800円。25kg以内が3,200円となります。
エアアジア
エアアジアはマレーシア・クアラルンプール国際空港を拠点とするアジア最大の格安航空会社(LCC)です。
日本からは タイ(スワンナプーム国際空港/チェンマイ国際空港/プーケット国際空港/)・フィリピン(ニノイ・アキノ国際空港/クラーク国際空港/バコロド国際空港/ダバオ国際空港/イロイロ国際空港/マクタン・セブ国際空港)・マレーシア(クアラルンプール国際空港)・オーストラリア(メルボルン(タラマリン)空港/シドニー国際空港)が航行しています。
機内持ち込みは56cm×36cm×23cm以内の大きな手荷物1個と40cm×30cm×10cm以内の小さなバッグ1個の合計2個の総重量が7kg以内であれば無料です。
預け手荷物はオンラインで事前に予約(購入)した範囲内で預けることができます。
サーフボードも通常の預け荷物と同じ扱いになります。
例えば 日本からフィリピンへの1区間では サーフボードは15kgまで1枚(1ケース)を1回無料で預けることができます。サーフボード1ケースが15〜20kgになると2,457円の超過料金がかかります。長さは277cm以内でなければいけません。
大韓航空
大韓航空はソウルの仁川国際空港を拠点に インドネシアやフィリピンなど東南アジア各地へ就航しています。
日本から韓国各地の空港へは直行便がありますが その他の国へはソウル経由で行くことになります。
アメリカ・ブラジルを除く国際線の場合 エコノミークラスでは23kg以内の手荷物1個まで無料。
無料の許容量以上の荷物がある場合 3辺の合計が158cm以内の手荷物1個につきUSD100(支払う国のレートで換算)の超過料金が発生します。
159〜203cmになるとUSD250。204〜292cmではUSD400の超過料金がかかります。
サーフボードは1ケースあたり32kg以内・2m以内(3辺の合計が292cm以内)であれば輸送可能です。
サーフボード1個分が超過となるため日本から東南アジアで片道USD100(支払う国のレートで換算)かかります。ビジネスクラスの場合はサーフボード料金は無料です。
フィリピン航空
フィリピン航空はアジアで最も歴史の長い フィリピンを代表する航空会社です。
日本からはマニラのニノイ・アキノ国際空港とセブ島のマクタン・セブに就航しています。
サーフボードは通常の預け手荷物と同様に扱われます。
1人につき1ケース内に1枚というのが条件で 長さの制限はありませんが重さは1ケース15kg以内でなければいけません。
料金は大阪・名古屋・福岡・羽田便それぞれ同じ5,730円になります。
もし大阪からインドネシアにマニラ経由で行く場合 大阪→マニラの5,730円と マニラ→ダンパサールのIDR(インドネシアルピー)653,000(約6,000円)を合わせた2区間分のサーフボード料金がかかります。
キャセイパシフィック航空
キャセイパシフィック航空は香港国際空港を拠点とし アジア・オセアニアをはじめヨーロッパ・アメリカなど南アメリカ大陸を除く世界29カ国へ就航しています。
東京・大阪・名古屋・福岡・札幌から香港への直行便はありますが それ以外の国に行く場合は乗り継ぎとなります。香港からはタイ・フィリピン・オーストラリア・台湾などに行くことができます。
手荷物は個数制で扱われます。
機内持ち込みは56cm×36cm×23cmのスーツケースサイズ1個と 40cm×30cm×15cm以内の小さな手荷物1個の大小合わせて7kg以内が無料になります。
受託手荷物はエコノミーライトクラスで3辺の合計が158cm以内・23kg以内の手荷物が1個無料になります。エコノミーエッセンシャルクラスは受託手荷物はエコノミーライトクラスと同じサイズのものが2個まで無料になります。
スポーツ用品は受託手荷物の一部として扱われますが 3辺の合計が203cm以内でも超過手荷物となりUSD120かかります。
203cmを超えると1個あたり超過手荷物料金の4倍の料金がかかります。日本から東南アジア※の国へ行く場合 3辺の合計が290cmのサーフボード(ケースに入れた時のサイズ)は合計203cmを超えているため USD120×4=USD480の超過手荷物料金がかかります。
※東南アジア:カンボジア・インドネシア・ラオス・マレーシア・ミャンマー・フィリピン・シンガポール・タイ・ベトナム
エコノミークラスのサーフボード料金表
航空会社 | サイズ規定 | 料金 |
---|---|---|
JAL アジア・グアム・ オセアニア | サイズ制限なし 1ケース内に2枚まで(要確認) | 10,000円 |
JAL ハワイ・北中南米・ ヨーロッパ・アフリカ | サイズ制限なし 1ケース内に2枚まで(要確認) | 20,000円 |
ANA | 重さ6kg以内・ 3辺の合計が292cm以内(要確認) | 無料範囲以上になると 1個10,000円 |
PEACH | 1ケース内に2枚まで 重さ20kg以内 長さ220cm以内 | ソウル線5,100円 それ以外の路線6,300円 |
ジェットスター | 1個あたり長さ2.3m以内 重さ32kg以内 | 日本から1区間ごとに 2,000円 |
チャイナエアライン | 1ケース内に2枚まで 重さ23kg以内 | 1個無料 |
タイガーエア台湾 | 長さ2m×幅60cm×厚さ20cm | 〜15kgTW$850(約3,800円) 〜20kgTW$950(約4200円) 〜25kgTW$1,050(約4,700円) |
スクート | サイズ制限なし (貨物スペースの確認が必要) | オンライン事前予約 〜20kg2,800円・〜25kg3200円 |
エアアジア | 1区間15kg以内1ケース無料 長さ277cm以内 | 15kg〜20kgで 2,457円の超過料金が発生 |
大韓航空 | 32kg・3辺の合計が292cm以内 | 片道USD100 (支払う国のレートで換算) |
フィリピン航空 | 1人につき1ケース内に1枚まで 長さ制限なし・1ケース15kg以内 | 日本から1区間 5,730円 |
キャセイパシフィック航空 | 3辺の合計が 203cm以内でもUSD120 | 3辺の合計が203cm以上で USD480 |
国際線でサーフボードを預ける際の注意点
日本の空港は預けた手荷物を丁寧に運んでくれますが 海外は日本と比べて扱いが少々荒い印象です。
サーフボードは衝撃に弱いので 他の荷物に当たって割れたりへこんだりすることがあるかもしれません。国内線・国際線を問わず言えることですが サーフボードを飛行機に預ける際はしっかり梱包しておく必要があります。
ボードケースは基本的にハードケースです。ストラップがついているので持ち運びにも便利です。
格好を優先してニットケースに入れた状態で預けるとサーフボードが破損したり中身が出てしまう恐れがあります。必ずハードケースに入れて運搬してください。
特にノーズとテール部分は欠けやすいので多めの緩衝材で保護しておきましょう。レールも同様に衝撃がかかりやすい部分です。
気泡緩衝材(エアクッション)でボード全体を巻いて へこんだり穴が空いたりしないように丁寧に梱包します。フィンは折れる恐れがあるので外しておきましょう。
あまり重くならない程度にバスタオルや水着などを緩衝材としてハードケースに入れておくとより安心ですし 重さをその他の手荷物と分散することもできます。
帰りの梱包のことも考えて少し余分にエアキャップ(プチプチ)やガムテープなども持っていくとよいでしょう。
幅30cmにカットされたエアキャップなら必要最小限の梱包ができるので便利です。
まとめ
国際線は航空会社によって預けられるサイズや重さが異なります。航空券を予約する際は まずその飛行機にご自分のサーフボードが預けられるかどうかを確認してください。
たとえ旅行シーズン以外であっても 予約時に貨物スペースが確保できるかどうかの事前確認は必要です。
海外旅行で飛行機にサーフボードを預ける場合は カスタマーサービスや旅行会社に問い合わせしておきましょう。
料金は予約時に日本円で支払えるところもあれば 現地の通過やレートで支払うなど航空会社によって違います。
当日空港カウンターでサーフボードを預けると高い料金を取られてしまうので 必ず予約時に手荷物分の事前購入をしておきましょう。
また 預けたあと自分の荷物がどんなふうに扱われるか分かりません。念入りに梱包してサーフボードが破損しないようにしてください。
お気に入りのサーフボードも連れて行って楽しい海外サーフトリップを満喫しましょう!
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