台湾で電車やバスに乗るときのICカードについて教えてください。
海外旅行で困るのが現金での支払いですよね。
細かいお金を出すのが難しかったり 帰国時に残らないように使い切ることを考えてしまいます。
キャッシュレスで旅行ができたらラクですよね。
現在 台湾で流通している電子マネーには「悠遊カード」「iPASS」「icash」「HappyCash」があります。
今回はその中でも台湾と沖縄で利用できる交通系ICカード「悠遊カード」の買い方や使い方などについて解説します。
悠遊(ゆうゆう)カードとは?
台湾でMRTやバスに乗る際 多くの人はICカードを利用します。
日本のような乗車切符もありますが 現金を持たなくても電車やバスに乗れるICカードはとても便利です。
悠遊カードは 台湾の電子チケットシステム会社「イージーカードコーポレーション」が2000年にサービスを開始した 非接触型ICカード乗車券です。
イージーカードでも通じますが 台湾では主に「ヨウヨウカー」と呼ばれています。
サービスが開始された当初は 主に台湾北部で利用可能だった悠遊カードですが 現在は高雄市などの台湾南部でも使えるようになりました。
「カード」と言っても通常のカードサイズだけでなく キャラクターを形どったものやキーホルダータイプもあるのでお気に入りを見つける楽しみもあります。
カードの料金は100元(100台湾ドル)です。
空港ターミナル・MRT各駅の自動販売機・コンビニで購入することができます。
カード自体にはチャージがされていないので利用前にチャージが必要です。チャージも同様に空港・各駅・コンビニでできます。
利用範囲は 桃園捷運(MRT)・台北捷運・台南捷運・高雄捷運・市内バス・高速バス・台湾鉄道・台湾航運(フェリー)・レンタサイクル・タクシーなど。
他にもショッピングセンター・飲食店・コンビニ・動物園など幅広く利用できます。
カードの有効期限は購入から20年間です。
悠遊カードの購入方法
台湾の空港で買う
第1・第2ターミナルともに到着ロビーの受託手荷物を受け取って出たところに悠遊カードの販売カウンターがあります。下のフロアマップで 第1ターミナルは③ 第2ターミナルは⑩の「電子票證聯合服務」と書かれたカウンターで購入できます。
各駅で買う
MRT・台湾鉄道の各駅構内にある悠遊カード販売機か インフォメーションカウンターで購入することができます。悠遊カード販売機には日本語表示もあるので案内に従って購入することができます。分からないときは案内所で「悠遊卡?」または「EasyCard?」と聞いてみましょう。
コンビニで買う
空港や駅で販売している悠遊カードはベーシックなデザインなので 他の人と区別したいという人はコンビニで個性のある悠遊カードを買うのもおすすめです。コンビニには限定ものやキャラクターものなど種類が豊富で品揃えも店舗によって違います。たいていレジ横に置いてあるので 好きなデザインを選んで購入しましょう。台湾の空港内のセブンイレブンでも購入することができます。
日本で買う
日本で買えるのはAmazonなどのECサイトです。値段は現地で買うより高いのですがコレクションとして好きなキャラクターのものを買う人もいます。チャージはされていない状態で販売しているので現地でのチャージが必要になります。
また 現地オプショナルツアー販売サイトのKKdayでは事前予約する方法があります。日本で予約しておいて 当日空港でバウチャー(予約時のQRコード)と交換して受け取ります。受け取り場所は 第1ターミナル・第2ターミナルともに「Ezfly(飛買家)カウンター」となります。受付時間は10:30〜19:30です。
日本人にとって中国語はちょっとハードルが高いので英語なら伝わりやすいと思います。台湾の空港や主要な駅のサービスではたいてい英語が通じます。英語で訊ねたり購入してみたい人には「kimini英会話」の無料体験レッスンがおすすめです。よく使う単語やフレーズを覚えて現地で使ってみましょう↓
悠遊カードの使い方
チャージする
プリペイド式なので必要な分だけチャージして使います。チャージできる場所は桃園国際空港MRT駅・台北MRT各駅・台中MRT各駅・高雄MRT各駅・台湾鉄道各駅・コンビニなどです。
空港のMRT駅・セブンイレブン・ファミリーマート・ハイライフでは購入と同時にチャージもできます。チャージは1元からできます。最初に300〜400元(約1300〜1700円)ほどチャージしておけば空港から台北駅までのMRT代(片道160元)とちょっとした買い物もできると思います。
駅の改札の場合 自動券売機の中に「加値(Top-up)」と書かれた自動券売機があります。「IC卡加値平台」と書かれた カードのイラストがあるセンサー部分に悠遊カードを置きます。タッチパネルの「票卡加値(Top-up)」をタッチして入れたい分の現金を入れてましょう。おつりは出ないので必要な分だけ入れるようにしましょう。「確認」ボタンを押して金額が表示されればチャージ完了です。
もちろん窓口でもチャージしてもらえます。自動券売機の使い方が分からないときは駅員さんにお願いしましょう。
コンビニの場合 店員に悠遊カードと現金を渡すとチャージしてもらえます。もしくはレジの電子マネー読み取り機の上にカードを置いて店員にチャージしたい分のお金を渡す場合もあります。コンビニの店員にカードを見せて「チャージ」と言えば対応してもらえます。
チャージするときの注意点は 自動券売機でおつりが出ないことです。必要な金額だけ入れるようにしましょう。また 払い戻しをするとそのカードは使えなくなってしまうので 帰国時に残高があっても次回また使いたい場合はそのまま残しておきましょう。ちなみに払い戻しには20元の手数料がかかります。
公共交通機関で使う
まず MRTに乗るときの使い方ですが 自動改札機のセンサーに悠遊カードを当てて 音が鳴ったら扉が開きます。改札を出るときも同様に自動改札機に悠遊カードを当てると扉が開きます。チャージをしたのに開かないというときは改札窓口に持って行くと処理してもらえます。
台北市内の路線バスに乗るときは 乗車時または降車時に悠遊カードをカードリーダーにかざします。バスのドアに「上車収費(乗車時に支払う)」「下車収費(降車時に支払う)」どちらか表示されているので乗る前にチェックしましょう。中・長距離バスの場合は 「上下車収費」なので乗車時と降車時にカードリーダーにかざします。※一部 悠遊カードが使えない路線があるので乗車前に確認してください。
タクシーは「台湾大車隊」というタクシー会社で利用できます。台北市内の場合 初乗りは70元で200メートルごとに5元加算されます。乗る前に悠遊カードが使えるかどうか聞いておきましょう。降りる際に悠遊カードを使うと伝えると ドライバーが助手席後ろにあるタッチパネルに料金を表示するので悠遊カードをかざして支払います。
ショッピング・飲食店などで使う
悠遊カードに対応している店舗にはレジにカードリーダーがあるので 会計時に「ヨウヨウカー」と伝えます。カード読み取りセンサーの上に悠遊カードをかざして音が鳴ったら支払い完了です。
4大コンビニ(セブンイレブン・ファミリーマート・ハイライフ・OKマート)の他に ドラッグストア・ファストフード・カフェ・スーパーマーケット・百貨店・百均・遊園地など幅広く利用できます。悠遊カード公式ページで提携している施設を見ることができます。
⚠︎夜市の屋台など悠遊カードが使えないところもあるので いくらか日本円を台湾元に両替しておきましょう。
沖縄で使う
現在 悠遊カードは沖縄銀行と提携しており 沖縄県内の施設などで利用が可能になりました。沖縄は台湾から近いということもあり 2020年訪日外国人観光客の中で 台湾からの観光客が最も多かったそうです。
沖縄県内で悠遊カードが利用できる施設は 美ら海水族館・古宇利島・万座毛・アメリカンビレッジ・イオンモール沖縄ライカム・国際通り・第一牧志公設市場など幅広い地域に広まっており 今後もインバウンド再開に向け加盟店が増えていきそうです。
台湾で使いきれなかったチャージ残高が沖縄でも使えるというのがいいですね。
悠遊カードの割引
バスとMRTを乗り継ぐ場合 1時間以内に乗り換えると 運賃ごとに8元・6元・4元の割引があります。MRTからバスに乗り継ぐ場合 バスの運賃30元が8元引きの22元に。バスからMRTの乗り継ぎでMRTの運賃が20元だった場合 8元引きで12元になります。近場でMRTだけでは行けない場所に行きたいときなどお得ですね。
台湾鉄道は 特急「自強号」が70kmまで1割引になります。他の在来線の運賃は距離に関係なく1割引です。ただし 座席指定の「台湾高速鉄道・太魯閣号・普悠馬号」では悠遊カードが使えません。
新北捷運「淡海ライトレール(LRT)」と台北MRTを乗り継ぐ場合 1時間以内に台北MRTと淡海ライトレールを直接乗り継ぐと8元の乗り継ぎ割引があります。例えば「紅樹林駅」で乗り換えてサーフスポットのある「沙崙」へ行く場合 淡海ライトレール運賃は 25元の8元引きで12元になります。
台北市内のレンタサイクル「YouBike(ユーバイク)」を利用する場合 1時間以内に乗り換えると乗り換え時に5元割引になります。YouBikeのレンタル料金は 最初の30分が無料または5元です。4時間以内なら30分ごとに10元です。※悠遊カードでYouBikeを借りるには まずプリペイドSIMカードが必要になります。YouBikeはどのステーションでも返却可能です。
iPASS(アイパス)とは?
iPASS(イーカートン/一卡通)は 2007年に高雄メトロ(KRT)が開通すると同時にサービスを開始した交通系ICカードです。サービス開始当初は高雄メトロでしか使えませんでしたが 2014年以降は交通機関以外にもさまざまな企業と提携して 今では悠遊カードと並び台湾全土で利用できる人気の電子マネーです。
台湾のすべてのMRT駅・4大コンビニ・高雄市/台中市内のiPASSサービスセンター・主なバスターミナルで購入できます。チャージも悠遊カードのように各駅の自動券売機やコンビニでできます。
iPASSも悠遊カードと同様にKKdayで予約できます。最初から200元がチャージされた商品もあるのでぜひチェックしてみてください。
公共交通機関の利用範囲は 高雄メトロとライトレール全線・台北MRT全線・新北メトロ・台中メトロ・台湾鉄道の特急「自強号」・澎湖県を除く全国のバス・フェリーなど ほとんどの交通機関で使うことができます。他にはレンタサイクル・ガソリンスタンド・駐車場などでも利用可能です。
台湾高速鉄道で悠遊カードは使用できません。また 座席の予約が必要な台湾鉄道にも悠遊カードを使用することができません。
現在 悠遊カードとの違いはほとんどないのでどちらを購入しても問題ないでしょう。カードタイプやキーホルダータイプなどデザインも豊富なので気に入ったものを選んでみてください。
台湾の電子マネー「悠遊カード」まとめ
台湾での移動やちょっとした買い物などに非常に重宝する「悠遊カード」の買い方や使い方をご紹介しました。公共交通機関以外にも コンビニやスーパーなど幅広く使えるので台湾旅行には一枚持っておくことをおすすめします。カードタイプ以外にもキーホルダータイプや限定商品もあり お土産としても楽しめます。
MRTとバスの乗り継ぎ割引や電車での割引もあり 効率よく使えば移動を安くすることもできます。バスはおつりが出ないので悠遊カードはiPASSをチャージして持っておいたほうが安心です。台湾鉄道では座席指定のない列車に利用でき 割引もあるので利用したほうがお得です。
カード自体は100元しますが カードの有効期限は購入から20年間なので長い目で見れば100元は気になる額ではありません。使う分だけチャージして移動やショッピングなどでどんどん活用していきましょう。
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