VPNって違法なんですか?
国内または海外サーフトリップに行くと スマホで波情報をチェックしたり 交通手段を調べたり ホテルの予約・スマホ決済・翻訳などインターネットを利用する機会が多くなりますが たいてい現地の回線や公共フリーWi-Fiを使うことになると思います。
インターネットを利用中に「あなたのIPアドレスは公開されています」という表示が出ることがあります。一見怪しげな広告ですが 言い換えると「あなたがアクセスした記録は保存されていますよ」という意味です。最初これが出たとき私もドキッとしました。
IPアドレスが公開されているからといって慌てる必要はありませんし ウイルスに感染したわけでもありません。
ですが IPアドレスが公開された状態でインターネットにアクセスすると個人情報が特定される手掛かりになってしまう可能性があります。
VPNは全く怪しくありません。この記事を読んでVPNを理解して安全にインターネットを利用していただければと思います。
VPNとは?
VPN(ヴィー・ピー・エヌ/ブイ・ピー・エヌ)は「Virtual Private Network(バーチャル・プライベート・ネットワーク)」の略です。日本語で「仮想専用線」とも言います。
VPNを使うことでパソコンやスマホなどのデバイスとインターネットの間に仮想トンネルを作り 第三者がアクセスできないプライベートな回線で通信ができるようになります。
最近はリモートワークが増えてきたので サーバーにアクセスするために企業がVPNを利用することも多くなってきていますし 公共フリーWi-Fiを使ったり 海外旅行先でもHuluやTVerなどの日本の動画配信サービスにアクセスできたり 他にもVPNが活躍するシーンはたくさんあります。
無料のVPNはいくつもありますが個人情報が守られる保証はありません。月額利用料はかかりますが 安全にインターネットを利用するためには有料VPNをおすすめします。
有料VPNは世界に10社以上ありますが 通信速度・セキュリティの高さ・料金などそれぞれに特徴があり トップ5に入るようなものはどれも高い品質なので選ぶのに迷ってしまうでしょう。
そこで今回は 有料VPNの中でも速い通信速度や高いセキュリティなどで人気の「ExpressVPN(エクスプレスVPN)」の特徴やおすすめポイントを分かりやすくご紹介します。
ExpressVPNの特徴
ExpressVPNは2009年に設立された世界最大のVPNサービスプロバイダです。カリブ海にあるイギリスの海外領土ヴァージン諸島に本社があります。
日本や諸外国ではインターネットのプロバイダに対して 3〜6ヶ月間ユーザーの通信記録を保管しなければならないという法律が課されていますが ヴァージン諸島にはそういった法律がありません。
つまり ExpressVPNにはユーザーの通信ログを保管する義務がないのです。
また タックスヘイブン(Tax Haven)といって課税が免除される「租税回避地」であることもここに本社を置く理由です。
IPアドレスを変更
ふだん私たちが使っているスマホやパソコンには1台1台に「IPアドレス」というものが割り振られていて インターネットを使うためにはこのIPアドレスが必要になります。
例えば iPhoneのWi-Fi設定で表示される「192.168.0.9」のような数字がIPアドレスです。
VPNはそのIPアドレスを好きな場所に変更することができます。
つまり身元を隠して別の場所から接続しているように見せかけることができるわけです。
高いセキュリティ
身元を隠すと聞くと悪いイメージを持たれるかもしれませんが VPNは違法行為を助けるための道具ではありません。
不正に個人情報を取得する業者や不正なWi-Fiネットワークから個人情報を守ってくれるひみつ道具なのです。
通常 第三者がIPアドレスから他人の個人情報を取得することはできませんが 調べれば契約しているプロバイダと通信した市町村までは特定することができます。
また 犯罪等が発生すれば捜査機関が介入して個人情報が開示されることもあります。
VPNを通すことによって通信記録が残らないため身元は判明しないということになります。
ExpressVPNのセキュリティは AES-256というアメリカ政府も採用している強力な暗号化規格なので安全性は世界トップレベルです。
サーバー設置数が多い
ExpressVPNのサーバーは世界94カ国に3,000台以上設置されています。
海外での利用に強いのはもちろん 日本にいながらにして世界中のサーバーに接続することができます。
つまり世界中のいろいろな国からインターネットに接続しているような状態になるわけです。
海外旅行先でその国のサーバーに接続すれば 国ごとのサービスを受けたり動画を視聴することができます。
中国のような規制の厳しい国でもVPNで検閲を回避できればインターネットを使うことができるようになります。
高速通信
ExpressVPNの一番の売りはなんと言ってもその通信速度です。
高画質動画を観るのもダウンロードするのもストレスなく高速通信が可能です。
ExpressVPNのWindows版とMac版アプリのみの機能になりますが 通信速度のテストをすることができます。
下の画像が日本で実際に速度テストをした様子です。
当然日本のサーバーが一番速く 次いで韓国・香港・シンガポールと続きます。
ダウンロード速度も45Mbpsなので VPNを接続していないときと変わりありません。
日本から離れた国のサーバーに繋ぐほど遅延時間が長くなります。
とは言っても一番遅い国でも遅延時間が0.3秒なのでそこまでストレスを感じるほどではない速さです。
ただしダウンロード速度は1Mbpsと通信制限がかかったような低速になります。
サイトによってはなかなか開かないページもあります。それは情報量が多いページであったり地域ブロックを受けていることが考えられます。
そういうときは接続し直したり 他の近いサーバーに変更することですぐに開けるようになる場合もあります。
※規制が特に厳しい国ではVPNでの通信もブロックされることがあります。
ExpressVPNっていつ使うの?
海外旅行先で日本の動画配信サービスを観る
海外から日本のコンテンツを開こうとして「再生できません」や「ご利用いただけません」と表示されたことはありませんか?これは提供している配信サイトが国外への配信を許可していないためです。
ですが旅行先で日本のVPNサーバーに接続すれば 日本にいるときと同じように日本のコンテンツにアクセスできるようになります。
日本国内から海外のコンテンツを利用する
日本で海外の動画を観ようとして開いてみると「再生できません」と表示されたことはありませんか?これも先ほどと同じ要領で 配信している国のサーバーに接続すれば視聴できるようになります。
ローカルオンリーのインターネットラジオを聴く
海外の最新ヒット曲が聴きたいと思っても 海外のインターネットラジオは日本から聴けないラジオ局がけっこうあります。
そんな時でもVPNは活躍します。例えば ハワイのローカルオンリーのラジオ局ならサーバーをアメリカに変更するだけで簡単に聴くことができます。
公共フリーWi-Fiを利用する
海外は日本よりフリーWi-Fiを使える場所が多いので助かるのですが もちろん安全ではありません。誰でも利用できる公共フリーWi-Fiは セキュリティ設定がないため個人情報やパスワードを盗まれる恐れがあります。
特にパスワードでログインするサイトを利用する場合は なりすましやフィッシング詐欺の被害に遭う確率が高くなります。VPNを利用すればインターネット上の情報を暗号化できるので 第三者はアクセスできなくなります。
海外でキャッシュレス決済
これは私の実体験ですが 海外のファーマーズマーケットでクレジットカード決済をしたところ 後日カード会社から怪しいカード利用が同じ日にあったという連絡がありました。なので 海外の決済端末を使用する場合は気を付けなければいけません。不正にログインされる可能性が高くなります。
海外旅行でクレジットカード決済をする場合は ExpressVPNに接続してからスマホ決済をするのが一番安全な方法です。
オンラインで送金や振込をする
もう1つお金に関して言えば オンラインで送金・振込サービスを利用する場合です。ネットバンキングは顔認証や二段階認証でセキュリティはしっかりしているのですが もしもIDやパスワードが流出した場合 ハッキングや詐欺にあう可能性もあります。
パソコン・スマホなどでの送金や振込は必ずVPNに接続してから行うようにしましょう。ExpressVPNなら通信や個人情報などを見えなくして第三者のアクセスから私たちのお金をしっかり守ってくれます。
トレントファイルの共有
トレントを利用している人にも安心なのがVPNです。トレントは大容量のファイルを高速でダウンロードできるのですが データをやり取りする際にIPアドレスが表示されるので個人情報が流出する可能性があります。プライバシー確保のためVPNでIPアドレスを匿名化しましょう。
トレント自体は違法なものではありませんが 著作権で保護された作品のアップロードや海賊版のダウンロードなどは違法行為となります。ルールを守ってVPNを正しく使いましょう。
ExpressVPNの月額利用料
気になる料金ですが ExpressVPNは他社と比べて高めの料金設定になっています。
ExpressVPNはアメリカドル表示なので為替の相場によって料金が変わってきます。今は円安なので余計に高くなっています。
1ヶ月プランで契約すると1ヶ月あたり$12.95です。2023年6月の時点で1ドル約143円でしたので約1,860円/月。けっこう高いですね。
長期で契約するほど安くなり 12ヶ月プランを契約すると4ヶ月無料の特典がついてきます。1ヶ月$6.24となり 日本円に換算すると 898円×12ヶ月=約10,776円/年ということになります。
それでも他と比べて割高なのですが その理由は サーバーの設置台数の多さと高速通信 そして他社ではオプションで追加しなくてはいけない装備が標準装備されているからでしょう。
そう考えればただ高いだけの料金設定ではないということが分かります。
ExpressVPNは30日間の無料トライアルが可能です。購入した時点から保証期間である30日以内にサポートチームに解約を依頼すれば一切不問で全額返金してもらうことができます。
よく分からないけどちょっと試してみたいという場合は 30日以内に解約し返金依頼をすれば費用はかかりません。その場合は保証期間を過ぎないように気をつけましょう。
料金プラン | 1ヶ月あたりの料金 | 特典 |
---|---|---|
1ヶ月 | $12.95 | 30日間無料 |
6ヶ月 | $9.99 | 30日間無料 |
12ヶ月 | $6.24 | 4ヶ月間無料 |
お見逃しなく!12ヶ月プランに申し込むと 4ヶ月の無料サービスが受けられます。
ExpressVPNのデメリット
料金が高め
先ほども書きましたが やはり他社と比べると高めの料金設定となっています。ハッキングなどから守ってくれるので 保険と同じく安心を買っていると考えれば決して高いものではないと思います。
同時接続台数が少なめ
ExpressVPNが同時に接続できる台数は デバイスはパソコン・スマホ・タブレットなど5台までです。他者と比べれば少し少なめですが一般に使う分には十分です。接続したいデバイスにアプリをインストールすれば契約者以外でも接続可能です。
接続できないときがある
デバイスを再起動したときなどVPNが先に作動してしまってアプリが開けないことがあります。そういった場合は一旦VPNを切断して アプリにログインしてからVPNを接続し直すと開けるようになります。
通信速度については お住まいのネット環境やデバイスの性能によってExpressVPN本来の高速通信ができないことがあります。アプリの最新版をダウンロードしたり別のサーバーロケーションに変更することでこの問題を解決できるようですが それでも解決しない場合はサポートチームへ問い合わせてみましょう。
まとめ
ExpressVPNは Windows・Mac・Android・iOS・Linux・ルーターといったデバイスに対応しています。どのデバイスからでも最速の通信が可能です。
そして IPアドレスを変更し複雑に暗号化することで個人個人の通信や情報を保護します。それはアメリカ政府が使用する暗号規格と同じレベルなので信頼性も非常に高いものです。
他社と比べると料金は少し高めですが 使ってみればそれに見合った質の高いサービスなのできっと満足できるはずです。
30日間の返金保証もあり 24時間メールやチャットでのサポートが受けられるので 気になることがあれば些細なことでも大丈夫なので問い合わせてみましょう。(実際にチャットで問い合わせをしてみました。基本は英語ですが自動翻訳機能があるので日本語でやり取りすることができました。)
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