サーフボードが体から離れたらどうしたらいいですか?
普段 サーフィンをしていて 沖でリーシュコードが切れたらどうすればいいんだろうと考えたことはありませんか?
リーシュコードが新品ならよっぽど切れることはありませんが 1〜2年ほど使用したリーシュコードは小さなキズができたり また紫外線や海水によっても劣化します。
よくあるのは ワイプアウトしたあとボードだけ波に流されて リーシュコードが強い力で引っ張られた勢いでバチンと切れてしまうケースです。
そうなってしまう前に新しいリーシュコードに買い換えることが理想的なのですが なかなか買い換えるタイミングというのは分かりづらいですね。
もしもサーフィン中にリーシュコードが切れてしまっても なるべく体力を消耗せずに浮いていられればその間に助けを求めることもできます。
この記事では サーフィンなど海でのアクシデントに備えて覚えておきたい立ち泳ぎの方法をご紹介します。
もしもの時のために 体力を消耗せずに長く泳いでいられる方法を身につけておきましょう。
サーフィン前に体を柔軟にしておくことが大切です
サーフィンには体幹が必要です。
不安定なボードの上でバランスをとるのに 体幹が弱いとバランスをキープすることができません。
そしてもう一つ必要なのが体の柔軟性です。
普段の生活でもスポーツをするときでも体の重心を柔軟に移動させることで 転んだり落ちないようにバランスを取っています。
サーフィンは波から受けるランダムな力に対して柔軟にバランスを取ってボードの上に立っています。
柔軟性がないと波に乗ってもバランスを崩しやすくなりワイプアウトしてしまうのです。
上手なサーファーは 水面がデコボコしていても大量の水が後ろや横から当たってきても 最後まで波に乗り切ることができます。
体が硬い状態のまま普段しないような動きをすると 肉離れを起こしたり筋肉を痛めてしまいます。
ストレッチは恥ずかしいことではなく プロサーファーでもサーフィン前後は当たり前に行なっています。
事故を防ぐためにもサーフィン前はしっかりストレッチをして体を柔らかくしておきましょう。
早く海に入りたい気持ちを抑えて まずはしっかりストレッチですね。
今回ご紹介する立ち泳ぎをするためには 特に内股・ひざ・足首など 下半身を柔らかくすると効率的に行えます。
私がいつも海に入る前に行なっているビーチでできるストレッチも参考にしてみてください。
巻き足の練習をしましょう
立ち泳ぎの方法は何種類もあります。
体を垂直にしてバタ足をしたり 左右の足の裏で斜め下に交互にキックするふみ足や 平泳ぎの足の動きで行うはさみ足など いろいろな方法で体を浮かせることができます。
しかし それらの方法では体力を消耗してしまうので あまりサーフィンには向いていません。
一番体力を使わずにできる立ち泳ぎの方法は「巻き足」と言われています。
水球やアーティスティックスイミングなどにも使われる泳法です。
ボードにつかまって巻き足の練習
1、潮の流れのない波の穏やかな場所で 肩まで水に浸かり サーフボードに両手を置きます。
2、頭から腰までの線を垂直に保ちます。
3、ひざをできる限り水平に大きく開きます。
4、ひざはカエルのように曲げて かかとはお尻に近づけます。
5、足の裏は常に水の底に向けたままです。
6、ひざを支点にして 左右交互に後ろ→外側→前→内側と大きく回し続けます。
外側に来たときに外くるぶしが なるべく腰の高さにあるのが理想的です。
ひざから下が船のスクリューだと思ってください。足の裏で水をつかみ 水底に流すようなイメージです。
左右反対の動きってちょっと難しいですね。
たしかに始めのうちは 足を左右反対に回すのが難しいかもしれません。
ボードに座って波待ちをしている間にも練習しておけば 実際に泳いだときに自然とできるようになります。
ボードから手を離して巻き足の練習
巻き足の動きに慣れてきたら サーフボードから手を離してみましょう。
体が沈まなければ正しくできています。
焦らず速すぎないスピードで回してみてください。体力の消耗をできるだけ抑えることが目的です。
しっかり体を浮かせられる回転速度と足の形を体で覚えて いつでも自然に巻き足ができるようにしておきましょう。
スカーリングも合わせて練習しましょう
巻き足に手の動きを加えて 浮力の補助をします。
スカーリングと呼ばれ こちらも水球やアーティスティックスイミングなどにも使われる動作です。
1、脇を軽く開いて ひじは90度くらい曲げます。
2、手のひらを下に向けます。
3、横向きの8の字を描きます。(こんな動きです→ ∞ )
手のひらが水平すぎては真下に揚力が働かないので 外に向かってかくときは手のひらを少し外に傾け 内に向かってかくときは手のひらを少し内に傾けます。
その動きを左右対象に巻き足と同時に行います。
手足の動きがバラバラなのではじめは少し大変かもしれませんが 足の動きさえ自然にできるようになれば スカーリングはそんなに難しい動きではありません。
海ではいつ何が起きるか分かりません。ボードなしでも泳げるように体に覚えさせておきましょう。
リーシュコードは定期的に買い替えを
リーシュコードはサーファーにとって命綱のようなものです。
小波やミドルサイズの波ではあまりリーシュが切れるというイメージはないと思います。
しかし肩以上のサイズの波では ボードが勢いよく飛んでいったり海底に引っ張られてリーシュコードが目一杯伸びることもあります。
そんなときに劣化したリーシュを使っていると突然切れてしまうかもしれません。
リーシュコードの交換時期は 保管状態や使う頻度にもよりますが だいたい1〜2年ほどです。
メーカーの保証期間も購入から1年となっており 安全性を考えると1年〜1年半で交換するのが望ましいとされています。
傷やヒビ割れ等がないか 毎回海に入る前にチェックする習慣をつけてください。
2年ほど使ってまだ使えそうでも新しいリーシュコードに買い換えるようにしましょう。
TLSのリーシュコードは 高い耐久性と軽量化を実現しています。ビッグウェーブにも使用でき 6フィート前後の浮力のあるショートボードなどに向いています。
まとめ
サーフィンをしていると ボードなしで泳がなくてはいけないこともあります。
大きな波に巻かれてしまったり リーシュコードが切れてしまうことも考えられます。
そんなとき慌てず無駄のない立ち泳ぎができれば 体力を奪われずにサーフィンを続けることができますし 水面から顔を出し続けて救助を求めることもできます。
もしものときのために普段のサーフィンで「巻き足」と「スカーリング」の練習をしておきましょう。
そして リーシュコードは1〜2年で買い換えることをおすすめします。
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