こんにちは!このブログではサーフィンに関連する内容の記事を書いています。
ウェットスーツについたワックスが取れません。
おすすめのシャンプーや洗い方を教えてください。
新しいウェットスーツもだんだんワックスでお腹やお尻の部分が汚れていきます。
普通に水洗いしても取れないのでちょっと残念な気分になりますね。
この記事では ウェットスーツの洗い方について解説します。
ウェットスーツに付いたしつこいワックスがきれいに取れるので 気持ちよくまたサーフィンができるようになるでしょう。
また おすすめのウェットシャンプーを5つご紹介しますので 香りや成分などを見ながら選んでみてください。
ウェットスーツの洗い方
まずは通常のウェットスーツの洗い方から。
海から上がったらできるだけ早めに塩抜きすることをおすすめします。塩分を含んだ状態で長く置いておくほどゴムが劣化しやすくなるためです。
ただし 熱めのお湯で洗ってしまうと ネオプレン生地の硬化・縮みの原因になったり 縫い目を補強している接着剤が弱くなり 脱着で引っ張ったときに接合部分が裂ける可能性が出てきます。
水の温度は 冬場でも30℃前後のぬるま湯で洗うようにしましょう。
1、まずはウェットスーツについた砂やゴミをシャワーなどで洗い流します。
2、大きめのバケツにウェットスーツが浸かる量の水をためます。
3、裏返しにしたウェットスーツを水の中に沈め 染み込んだ塩分を押し出すように全体を優しく押し洗いします。
4、塩分を含んだ水を捨て 新しい水を入れ替えてもう一度優しく押し洗いします。
5、ウェットスーツを表向きに戻し 優しく押し洗いします。
6、水を入れ替えて もう一度優しく押し洗いします。
通常の塩抜きのための洗い方は以上のようになります。
ワックスの落とし方
それでは問題のワックスの落とし方です。
ウェットスーツを冷水やぬるま湯で洗ってもベッタリついたワックスは取れませんよね。
一般的なワックスの主成分は「パラフィン」です。パラフィンは石油に含まれる物質で ロウソクやクレヨンなどにも使用される水に溶けない物質です。
そのため通常の水洗いではワックスは落ちず ウェットスーツの表面や繊維の中に油分が残ってしまいます。
ワックスを落とすには専用のシャンプーやリムーバーを使います。商品によって成分は多少違いますが 主に特殊な界面活性剤の力でワックスや皮脂などの汚れを落とすことができます。
ウェットスーツシャンプーの使い方
今回使用するのはデキャント社の「プロクリーン ウェットスーツシャンプー」です。ワックス汚れや臭いを落とすプロ仕様のシャンプーということで その実力を試してみたいと思います。
まずはバケツにウェットスーツ全体が浸かる量の水をためます。約10Lの水に対して 約20mLの原液を入れてよく混ぜます。
計量カップで計ってみましたが 20mLはキャップ半分くらいでした。
下の写真は 洗う前のウェットスーツの汚れ箇所です。10年以上一度もシャンプーで洗ったことのないジャージのフルスーツなので胸とお尻にしっかりワックスがついています。
まずはウェットスーツを裏返しにして5〜10分ほどつけ置きします。
先ほどの通常の洗い方と同じように優しく押し洗いします。
押し洗いをしていたらだんだん水が濁ってきました。それだけ生地の中に水では落ちない汚れが残っていたということですね。
全体をよく洗ったら一度水を捨て きれいな水を入れ直して押し洗いですすぎます。
今度はウェットスーツを表向きにして バケツにきれいな水をため直します。今回は初めてのシャンプーということで裏に20mLと表に20mLの洗剤を使うことにしました。
裏側のときと同じように約10Lの水に対して原液を20mL入れてよく混ぜます。汚れが目立つ部分は軽く揉むようにして洗います。
何度かきれいな水を入れ替えて 泡が出なくなるまで押し洗いしてすすぎます。
しつこいワックスの落とし方
通常のシャンプー洗いをしてみましたが 胸とお尻のワックス汚れは落ちませんでした。「頑固な汚れには原液を直接塗って5分ほどおくと効果的」とのことなので試してみました。
ワックスが付着している部分にシャンプーの原液を少量塗ります。
原液をつけたところを手で優しくこすります。手荒れをしないようにゴム手袋などをすることをおすすめします。
5分おいたので再度押し洗いしてからしっかり洗い流します。
多少は落ちたかもしれません。長年蓄積された汚れなので1回では落ちないのかもしれませんね。これからは使用後は必ずシャンプーで洗ってみようと思います。
ウェットスーツの干し方
洗った直後は水を吸って重くなっているため 腰の部分で折り曲げてラックなどに掛けて水分を落としましょう。
ウェットスーツは基本的に直射日光を避けて陰干しにします。紫外線に当てることでニオイやカビを抑制することができます。
ラバー素材のウェットスーツなどは あまり長時間裏返しにしておくと表面に深いシワが入ったりヒビ割れの原因なるので 裏返しにしたまま放置しないように気をつけましょう。
裏側がある程度乾いて水滴が落ちなくなったら表向きに返してハンガーに掛けて乾かします。
ハンガーは肩部分の大きいものを使用して 折り目などのクセがつかないようにします。
ファスナーやマジックテープはしっかり閉めた状態で 型崩れしないように保管しましょう。
ウェットスーツ用シャンプー&リムーバー
ツールス タイド ウェットスーツシャンプー
ツールスの「タイド ウェットスーツシャンプー」は ウェットスーツの汚れを落とすとともに 爽やかな香りで消臭効果もあるという特徴があります。
タイドといえばアメリカで売り上げNo.1の衣料用洗剤ですが この商品はそれに近いフローラル系の香りを再現しています。長年使用しているウェットスーツのニオイが気になるという方におすすめです。
香りだけではなく 洗浄力と泡切れの良さは高く評価されていますし 排水後は分解されるため環境にも優しい洗剤となっています。
すっきりの素 ウェットスーツシャンプー
「すっきりの素」は ウェットスーツについたワックスがよく落ちると評判のウェットスーツシャンプーです。
人の肌にも優しい天然ヤシ由来をベースに作られており 無香料なので強い香りが苦手な方にもおすすめです。特殊界面活性剤と酵素の力でウェットスーツの汚れを強力に取り除いてくれます。
泡切れが良いので水を節約することができますし ちょっと手間なウェット洗いが時間短縮できるというのがメリットです。
デキャント プロクリーン ウェットスーツシャンプー
先ほどの「ウェットスーツシャンプーの使い方」で使用したシャンプーです。
皮脂汚れをしっかり落とせる弱アルカリ性で 少量でも泡立ちがよくすっきりとした着心地になります。ほのかなフローラルの香りで消臭効果もあります。
どの洗剤でも言えることですが 原液で使用する場合はゴム手袋などを使います。界面活性剤が残っていると肌荒れの原因になるのでしっかりすすぎましょう。
ココサンシャイン ウェットスーツシャンプー
グレープフルーツ種子・カキタンニンエキス・緑茶エキスといった天然植物成分や サトウキビの搾りかす(30%)で作られたエコボトルを使用するなど環境に配慮したウェットスーツシャンプーです。
ユーカリ・ペパーミント・ライムを合わせたような清涼感のあるモヒートの香りで防臭。天然植物成分によって雑菌の繁殖を防ぎウェットスーツを清潔に保ちます。
ウェットスーツ生地に洗剤が残らないよう泡切れのよさにこだわっており 界面活性剤と酵素の力でワックス汚れもスッキリ落とします。
ウェットスーツ ワックス リムーバー エコ
こちらはシャンプーではありませんが 湘南で生まれたウェットスーツについたワックスを落とすためのリムーバー液です。
酢・米・酒粕など自然食物素材を使用しており 冷水でもワックスが落とせるのでウェットスーツにも環境にも優しいものとなっています。
使い方は先ほどの「しつこいワックス落とし方」と同様に 原液をワックスがついた部分に塗り広げます。20分ほどおいてから真水で洗い流し生地どうしをこするとワックスがアカのようにポロポロ出てきます。あとはきれいにすすぐだけです。
まとめ
この記事ではウェットスーツの洗い方やワックスの落とし方についてご紹介しました。
普段から早めの水洗いで塩抜きすることでウェットスーツの硬化や劣化を防ぐことはできますが ウェットスーツを長く使っているとワックスが生地の奥へ入り込んでしまいゴムの伸縮性にも影響が出てしまいます。ワックスだけでなく目に見えない海の汚れや皮脂も付着しているのです。
面倒かもしれませんが 私たちの大切なウェットスーツです。臭いやワックス汚れが気になる前にこまめにウェットスーツシャンプーで洗ってあげましょう。
ただし ビーチや駐車場でシャンプーを使うのはマナー違反です。シャンプー自体が環境に優しい成分だとしても落としたワックスは分解されません。必ず家に帰ってからシャンプーしてくださいね。
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